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ワークスペース、書斎のある家づくり

ここ3年ほどで一気に浸透した「リモートワーク(テレワーク)」。一時的でも「自宅からリモート勤務を行ったことがある」という方が増えてきたのではないでしょうか。リモートワークは通勤が不要となるため「自分の自由時間が増える」「家事と仕事の両立がしやすくなる」といったメリットがあります。一方で、自宅での仕事環境が整っていないことから不便さを感じたという意見も。
今回は自宅で快適に仕事ができる「ワークスペース、書斎」について、押さえておきたい「タイプ別の特徴」や「機能性を上げるワークスペースづくりのヒント」をご紹介します。

 

目次

1.ワークスペース・書斎とは
. 1-1. 書斎とは
. 1-2. ワークスペースとは
2.ワークスペースのタイプ
. 2-1. 個室
. 2-2. 半個室(仕切られた空間)
. 2-3. オープンスペース
3.機能性がアップするワークスペースの壁仕上げ3選
. 3-1.コルクボード
. 3-2.マグネットボード
. 3-3. 有孔ボード
4.まとめ

 

ワークスペース・書斎とは

リモートワークに欠かせない「書斎」や「ワークスペース」。言葉だけではピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。ここでは「書斎」とは「ワークスペース」とは何かを簡単にご説明します。

 

書斎とは

「書斎」は自宅で読書や書き物をするための部屋のことを言います。閉じられた一つの部屋になっているものが「書斎」です。部屋の一部を半個室のようにしたり、オープンスペースになったりしているところで「読書・書き物をする」場合は、そこを「書斎スペース」と呼ぶこともあります。

 

ワークスペース

「ワークスペース」は直訳すると「仕事をする空間、作業空間」です。読み書き、個室か否かにとらわれず、家で何らかの作業をする空間自体を指しています。「ワークスペース」のくくりに「書斎」も含まれている、というイメージです。
言葉の意味自体はこのようなものですが、使い分けが心配な方は最初から「“ちょっとパソコンを置ければ良い”くらいのスペースが欲しい」「趣味で使う、○○くらいの作業スペースが欲しい」「集中する仕事だから一人になりたい」など具体的なご希望をお伝えいただけるとスムーズです◎

 

ワークスペースのタイプ

ワークスペースには、大きく分けて3つのタイプが存在します。「個室」「半個室」「オープンスペース」の3つです。ここでは、それぞれの特徴をご紹介します。

 

個室

個室のメリットは「集中できるプライベート空間」が確保できることです。また専用の部屋であるため、仕事の資料や趣味の道具などをそのまま置いておくことができます。「片付けに自信がない」「他の家族に出しっぱなしを叱られる」という方には(喧嘩予防という意味でも)向いているかもしれません。ただ、個室を入れ替わり共用で使っている場合はある程度の片づけが必要です。
デメリットは、個室化することによりある程度の床面積を確保する必要があるということ。また、一つの部屋にこもるため「家族で過ごす時間が減ってしまう」ということです。個室にすることで「隔離された感」が気になる場合は、個室をリビングなどに隣接して設け、リビングとの間を室内用窓で区切るのをおすすめします。これは「何となくつながり感を持たせつつ(様子が分かりつつ)、自分は集中して作業」というスタイルに適しています。子供の様子を視界に入れつつ、自分は自分の作業をしたいという子育て世代にもおすすめの間取りです。

 

半個室(仕切られた空間)

プランの優先順位によっては個室の確保が難しいケースもございます。その場合はリビングなど「共用スペースの一部に仕切りを設ける」ことで、緩やかに生活空間とワークスペースが分かれた作業しやすい環境をつくることができます。
このとき「収納で仕切る方法」と「スリットやパーテーションで仕切る方法」があります。書斎の用途であれば本棚を壁代わりにして仕切るのも良いでしょう。ただし天井までの収納にするか、立った状態で部屋を見通せる高さにとどめるかは「部屋の広さ」と自分の望む「こもり感」とで相談しましょう。「“こもり感”は欲しいけれど、スペースはそこまで割けない・・・」という方は「天井までのスリット壁」で仕切ることで、空間を区切りつつも圧迫感を和らげることができます。
半個室のメリットとしては「照明・空調などをある程度共用できるため光熱費を抑えることができる」「他の人との距離感をとりつつも気配は感じられる」という点があります。デメリットは「プライベート空間でないため高い集中力を使う作業に不向き」「音に過敏な方には不向き」という点です。

 

オープンスペース

階段の踊り場やホール、リビングの一角などにオープンなワークスペースを設ける方法です。例えば「2階ホールを広めにとって、ワークコーナー化し家族みんなで使えるようにする」「リビングの一角にカウンターテーブルを設けてワークスペースにする」など。「家族みんなで、なるべく同じ空間で作業したい」という方に向いています。キッチンから見える位置にオープンなワークスペースを設けるとリビング学習にも最適です。(ダイニングテーブルを使って学習をするケースもありますが、夕食の支度と宿題タイムは重なりがち。できれば分けてあげると家事がスムーズになります。)
メリットは半個室と同様、さらに家族間のコミュニケーションがとりやすくなることです。デメリットは半個室と同様です。「オープンスペース」のワークスペースは、一人で居る分には問題ありませんが、家族と一緒にいる時は「使う人の特性」や「仕事内容」によって合うか否かがはっきり分かれるレイアウトです。仕事向きでなければ、趣味を楽しむワークスペースに振り切るという考え方もあります◎

 

機能性がアップするワークスペースの壁仕上げ3選

ワークスペース・書斎の壁。工夫次第では、例え狭くともおしゃれで快適なワークスペースを目指すことができます。ここでは「ワークスペース・書斎」の機能性がアップする壁仕上げを3つご紹介します。

 

コルクボード

「コルクボード」は釘や画鋲を気兼ねなく使うのに最適な壁仕上げです。空間のアクセントとしても◎ 筆者は休日のTODOリストをコルクボードに貼ったり、よく使う付箋を台座ごとピンでとめたりして使っています。一時期USBコードも壁に止めていました。ピンの穴は「見えますが目立たない」という状態です。デメリットとしては同じところに何回もさしているとコルクがポロポロしてくるところ。コルクボードの使い心地は厚みに比例します(通常は2㎜です)。予算が許せば少し厚みのあるコルクを採用しても良いかもしれません。
「コルクのポロポロが気になるけど、ピンは使いたい!」という方には掲示板クロスがおすすめ。見た目は「学校の掲示板」をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。最近はピン穴が目立ちにくい弾力性があり復元力の強いラインナップも出ています。

 

マグネットボード

「ピンや画鋲で壁に穴をあけたくない」「写真を飾りたいけど、痛めたくない」という方には磁石が使用できる壁仕上げをおすすめします。「磁石がくっつく壁仕上げ」には大きく分けて「マグネットクロス」と「マグネットボード(磁石板・ホーローパネルなど)」があります。「マグネットクロス」はメモ・写真などの軽量物向き、「マグネットボード」はある程度重みのあるものでも対応可能です。
例えば山崎実業のtowerシリーズなど「磁石でくっつく壁面収納系のアイテム」を貼り付けたい場合はマグネットクロスだと落下してしまいます(マグネットクロスの磁石が頑張れるのは「紙程度まで」と思っていただいた方が良いです)。少し重みのある物まで貼り付けたい場合はマグネットボードを採用しましょう(ただし金属板のため費用はクロスより高くなります)。

 

有孔ボード(有孔板)

「引っ掛け収納」を駆使したい場合は有孔ボードがおすすめです。特に「ハサミ・ペンチ・工具・各種テープ」など卓上作業で使う小物類が多くて仕方ないという方は、置き型収納にせず壁面に並べて引っ掛けると視認性抜群です。作業性向上につながります。壁面全体に張らずとも、コルクボードの一部に有孔パネルを設置してピン止めと引っ掛け収納を使い分けるやり方もおすすめです◎

 

まとめ

今回は快適に仕事や作業をするための「ワークスペース、書斎」についてポイントをご説明しました。ワークスペースの形式によって「自分だけのプライベート空間」「家族の気配を感じられる作業空間」「ゆるく気配を感じられる空間」「家族みんなの共有スペースづくり」など叶えられる内容が異なるため、まずは「誰が」「どのように」使用したいのかを考えることが大切です。
自分たちの使い方に合ったワークスペースはどういうタイプか、ハンズワタベでは一緒に考えるお手伝いをさせていただきます。
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OGスタッフOG staff

日常の「めんどくさい」を撃退すべく、心と身体が快適に生活できる方法を日々研究中の一級建築士(ハンズワタベOG)。お片付けマニアで「家を整えること」「楽できる方法」を考えるのが大好き。小児喘息の経験から片付けやすく掃除しやすい部屋作りを得意としている。
〈資格〉一級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー2級、住宅収納スペシャリスト、ライティングコーディネーター、色彩コーディネーター2級、福祉住環境コーディネーター3級

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